【ベトナム・マリタイム銀行様講演】2021年3月ウェビナー


 2021年3月18日に弊社主催で行ったウェビナー「東南アジアビジネスの最前線 (「日本×タイ×ベトナム」) 現地実務家が見る “機会と課題”」では、弊社アライアンス先であるベトナム・マリタイム銀行海外直接投資部のタン本部長、竹原様にご登壇いただき、成長著しいベトナムの投資機会についてご講演いただきました。以下、概要です。

<ベトナム概況について>

 ベトナムは外資系企業の製造拠点として位置づけられており、近年貿易黒字が続いています。ASEAN諸国内の実質GDP成長率を比較しても、コロナ禍であった2020年においても唯一のプラス成長を記録し、2021年は+6.5%の成長率が見込まれています。外資投資も盛んであり、近年では韓国、中国系企業の占める割合が増加してきています。

<韓国、中国系企業の投資額が増加している理由について>

 韓国系企業の特徴としては、サムスンやLCというような大企業が先行し、それに帯同する形でサプライヤーの流入が目立ちます。中国系企業は、アメリカとの貿易戦争によって進出が加速しています。日系企業から製造業への投資額は近年減少していますが、エネルギー、不動産業界への投資にはチャンスがあると感じています。


<ベトナムでみられる失敗、成功しやすいM&A案件について>

 典型的な失敗例は、政府系、国営系企業と組むことです。賄賂が存在し、コンプライアンス上の問題が生じることがあるためです。成功例は民間の大企業と組むことです。ベトナム企業にとっても日系企業は戦略的パートナーとして歓迎されます。

<ベトナムの4つの主要な産業について>

消費財:2019年時点で510億ドルの市場規模であり、若者人口増大に伴い、毎年10%ずつ成長してきている産業です。未だにベトナムでは、家族経営の小規模な“パパママショップ”が主です。都市部と農村部によって支出する品目に違いがあるのも特徴です。


小売り:小売り市場も毎年10%以上の成長してきています。パパママショップのような伝統的流通が80%、eコマース等の現代的な流通は20%程度と言われています。依然として潜在的な可能性があり、日系企業からも注目が熱いです。例えば、ユニクロを運営するファーストリテイリング社は、2019年末に初進出し、現在6店舗出店しています。尚、今後も伝統的流通がなくなることはなく、現代的流通と並存することが見込まれます。


物流:2020年時点で670億ドルの市場規模であり、年平均成長率は13%程です。外資規制のかかる業界のため、外資のパートナーと組むローカル企業の競争が激しい業界です。eコマースの発展により、ラストワンマイルにおける資金調達の話もよく聞かれます。ローカル企業は外資系企業に対し、資金面と顧客基盤に対する期待があります。


TMT(テクノロジー、メディア、通信業界):2018年から2023年にかけての5年間で市場規模が2倍、年平均成長率が15%程と予測されています。日系企業はオフショア開発の拠点として進出してくるケースが多いです。IT人材についても非常に優秀な人材が多く、インドの次に有望とも捉えられますが、近年は人件費が高騰している点には注意が必要です。


 最後に、今後もKCPとM&A領域で提携し、日系企業の投資をサポートさせて頂ければ幸いです。

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