KCPのメンバーがタマサート大学元学長・ナリット博士の誕生日式典に出席しました
- jaturaphat28930
- 7月3日
- 読了時間: 3分

2025年6月21日(土)、KCPチームはタマサート協会で行われた式典に参加し、当社のシニアアドバイザーであるナリット・チャイヤスート博士を訪問しました。ナリット博士は、KCPのアドバイザー就任前、タマサート大学の学長、財務省副事務次官等を歴任しており、現在も以下を含む上場企業の会長・役員を兼任しております:
AP(タイ)株式会社 会長
GMM Grammy 株式会社 監査委員会 会長
Fortune Part Industry 株式会社 会長
United Palm Oil Industry 株式会社 会長
ナリット博士は、M&A・ジョイントベンチャー・法律問題等、幅広い分野にて重要な助言をするだけでなく、タイ市場の現状や新たなトレンドを見極め、タイのパートナーを紹介して日本のクライアントとの協力を促進しています。
さらに、ナリット博士は『ดร. นริศ ชัยสูตร 70 ปี เส้นทางชีวิตที่ผ่านมา』(「ナリット・チャイヤスート博士:70年の人生の軌跡」)という著書を執筆されています。この本は、幼少期、成人期、そして高齢期に至るまでの人生を振り返ったものです。
本から得た教訓 "ดร. นริศ ชัยสูตร 70 ปี เส้นทางชีวิตที่ผ่านมา"
第8章: 「人生に影響を与える子供時代の強力な教訓」
ナリット博士は、子供の頃にスパチャラサイ競技場でのスポーツイベントに参加したことを振り返っています。国際的およびタイのアスリートがメダルを目指して競う様子を目の当たりにし、勝利とは単に勝つことではなく、努力、意志力、スポーツマンシップ、そして規則を遵守することを評価することだと悟りました。
彼は次のように述べています。「人生で勝利するということはトロフィーを持つことを意味するのではなく、努力、規律、忍耐、訓練、敗北を認めること、そして他者と規則を尊重することから来るのです。」この深い教訓は、彼の哲学とプロとしての成功を導く指針となりました。
第16章: 「経営幹部の弱点」
長年の経営経験を持つナリット博士は、良い経営幹部とは単に管理能力や戦略計画だけで定義されるものではなく、継続的な自己改善が必要であると強調しました。彼は、効果的なパブリックスピーキングの重要性、すなわち複雑なアイデアを簡潔にし、聴衆を惹きつけ、説得する能力について述べています。彼自身、パブリックスピーキングが苦手であると認めていますが、「行動は言葉よりも雄弁である」という原則に従っています。
ナリット博士は、自分の弱点を理解することは障害ではなく、そのギャップを補う強力なチームを構築する機会であると信じています。「説得力のある言葉は一時的ですが、真摯な行動は人々の心をつかむことができます」と彼は述べました。
第41章: 「老いを知る」
ナリット博士は、老化は人生の避けられない一部であり、身体や記憶が脆弱になる可能性があると記しています。しかし、彼はこの段階を適応と自己管理の心構えで受け入れることを勧めています。「老化は認識の問題です」と彼は説明し、「それを受け入れることで人生を最大限に楽しむことができます。」
第46章: 「許しと物語の結末」
ナリット博士は、許しは最も力強い行為の一つであると考えています。他人の過ちが意図的であれ非意図的であれ、些細な間違いについては深く考えすぎるべきではないと彼は提案します。恨みを抱くことは、自分自身を過去に縛り付けるだけです。一方で、許しは、許す側と許される側の両方を解放し、幸福と平和をもたらします。
ナリット博士の本は、彼の成功したキャリアの反映であるだけでなく、困難、視点、成長に関する深い教訓の源でもあります。困難に立ち向かい、新しい視点で世界を見ること、そして過ちから学ぶことの重要性を教えてくれる1冊です。
